目元のトラブルとその種類
老若男女問わず、人の第一印象を決めてしまう際に重要なパーツと言えば、なんと言っても「目」です。更に、この「目や目元」は人間の年齢が出やすいパーツの最たる部分でもあり、多くの人が悩みを持ってしまう部分でもあるわけです。目元の悩みの多くは、「目の下のたるみ、シワが目立ってきた」とか「まぶたが下がって目が小さくなった」という、いわゆる加齢が原因となるものから、「クマが若いころからとれない」というものなどが挙げられます。しかしながら、目元というのは悩みは明確にあっても、実は特別にお手入れをしていない、していても目元パックを申し訳程度…という人が相当数いるのです。目の周りは皮膚が顔の他の部分より薄く、大変デリケートな部分なうえ、その悩みの症状や原因は人それぞれ。一概にコレが対策!と断定しにくいのは確か。しかし、症状別での対策はしっかりあるので、自宅でできるお手入れからクリニックでの治療まで、様々な対策を比較して美しい目元を手にいれましょう。
加齢によるたるみ
目元のトラブルで多くの人が悩むのは、加齢によるたるみ。このたるみができる原因には、大きく分けて2種類あると言われています。先ずは脂肪タイプ。加齢とともに目の周囲の筋肉が衰えることで、脂肪が前に出されて起こるものです。もう1つのタイプは、水分が目元に滞って起こるむくみです。こちらも加齢でその傾向が強くなるのですが、若くても起こることはあります。筋肉の緩み、皮膚のハリ喪失が元で、毛細血管から水分が出てしまう量が増加し、そのまま目元に水が溜まるのではないかと考えられています。また、最近非常に多く聞かれるようになったのが、昔に比べて目が小さくなったという意見。実はコレは眼瞼(まぶたのこと)下垂という目を開きにくくなる病気の可能性があるのです。この病気は先天性と後天性があります。後天性の場合では、 加齢に伴う弾力繊維のたるみ、まぶたを引き上げる眼瞼挙筋の衰え、目の酷使が原因となっています。 つまり、パソコンや携帯電話など目を酷使する生活になり、増加の一途をたどっている病気なのです。二重の幅が狭くなったり、アイラインが極端に引きにくくなったと感じたら眼瞼下垂が始まっているかもしれません。目元のトラブルを起こしにくくするためには、目の周りに特別なひと手間をかけてあげることが大切です。しかしその症状によっては、治療を受けた方が適切な場合も多々あるのです。気になるトラブ ルが出てきて、それがなかなか改善しない場合は、自己判断ではなくぜひ医師に相談することも選択肢に入れておいてくださいね。
青グマ
たるみの他に目元の悩みで多く寄せられるのは皆さんよくご存知の「クマ」。この「クマ」には、血行不良によって引き起こされる「青グマ」と摩擦によってできてしまう「茶グマ」の2種類があります。クマは比較的若い世代から悩みとして挙げられる目元のトラブルで、20代及び30代女性の7割の方は、どちらかの「クマ」に悩んでいると言われています。そのクマの悩みの内、半数以上を占めている症状が、青グマです。その原因は、端的に言えば血行不良。青グマの原因となる「血行不良」は、生活サイクルの乱れやストレス、冷えなどによって引き起こされます。目の周辺、いわゆる目元は、他の部分より血流量が多いにもかかわらず、血液の流れる速度は遅いのです。そこに血行不良が重なると、目の下の血液が自然とうっ血状態になってしまういます。その滞留した血液が、皮膚の薄さのために青く透けて見えるようになるのです。そんな青グマが現れてしまったら、とにかく血行促進のマッサージをしましょう。あとはきちんと休息をとるのも忘れてはいけません。目を休ませる時間がとれない!という場合には、目の疲れを緩和するホットマスクなどの緊急ケアも効果的ですよ。
茶グマ
目元に現れるクマには、2種類のクマがあることを述べてきました。今回は青グマに対するもう一方「茶グマ」についてです。「茶グマ」は、疲れているわけではないのに目の周りが黒ずんでいる、洗顔でも落ちない黒ずみがある、という状態のことをいいます。実はコレ、アイメイクのON・OFFや手で目をこするなどの刺激によって起こる「色素沈着」が原因なのです。長年に渡って濃いアイメイクを続けていたから色が残ってしまった…という訳ではなく、メイクを施す時や落とす時に過度に与え続けた「刺激」によってできたものだったのです。目元は、皮膚が薄い分、とにかく壊れ物を扱うように優しく触れることが大切で、強い刺激はもってのほかなんですね。そんな茶グマには、メラニンケアを施しましょう。誰かと逢う大切な用事が控えている時など、緊急時には、メラニンケアのスポットマスクに頼るのも効果的です。基本的な茶グマ対策としては、現在できてしまっているクマを薄くするためのメラニンケアに加え、これ以上の色素沈着を防ぐ紫外線ケアを合わせて行いましょう。アイメイクを落とす際には「優しく丁寧に」が鉄則ですよ。クマのない目元美人になるためには、何よりもまず目元に意識を向けること!目元はとっても繊細な部分なので、力を入れすぎずにお手入れできる、薬指を使ったケアがおすすめですよ。